絵をかくときに考えていること
先日ブログ見てますよというお話をいただきました。
みてますよって大切な視点だなととても感じました。
男女や上下、年齢や国籍を問わず、無条件の関心は心理学やカウンセリングの世界でもとても大切であると勉強したことがあります。
ひいてはそれが、大切なパートナー・相棒・教育やマネジメントの際などにとても重要になってきます。
難しいことは抜きにして、日ごろから誰かと関わるときに「みてますよ」「あなたに関心がありますよ」という言葉以外のメッセージを自分は伝えられているか、改めて考えるきっかけになりました。
友達やはじめましての人、学校の先生や会社の人たち、それぞれ関わる人がたくさんいますよね。
緊急事態宣言が解除されてきているものの、自粛が続く今だからこそ、人との関わり方をより細かく考えていきたいと思うようになりました。
誰かと会う機会が極端に減った非常事態のおかげで、そんなことを考える機会になったのかなあと感じます。
その怖さや弊害と同時に今ある幸せに気付くチャンスとしても捉えられることから、いつも書いていますが「いろんな角度から」考えることが大切なことを痛感する日々です。
「あなたに関心がありますよ」と言葉で言わなくても、「昨日の晩御飯はなんだった?」といった日常の何気ない会話の中に、相手に関心があることを伝える大切なニュアンスが含まれているように思います。
そんなふうに考えてみると「無駄な会話」も、見方を変えると相手のことをよく知るきっかけにもなり得ることがわかり、無駄なことがないことに気が付きます。
そうしてここからが今回の生駒ブログの内容です。
その時のお話で、
「絵を描くときはどのくらいの時間がかかるんですか?」と聴いてくださったときに、
そういえば時間を測ったことないなあと思い、その夜、お風呂も上がって寝る準備万端でストップウォッチを使って測ってみることにしました。
それでは
よーい、スタート!
使うのは水性ボールペン1本です。
子どもは思いついたまま絵を描き、大人になると何を描こうか考えてから描くそうです。
この時、生駒の頭の中には描くモノの大まかなポーズが浮かびました。
もう大人みたいです。 子ども心は忘れずにいたいですね。
輪郭が完成。もう何かお判りですね^^
ここまででおよそ3分です。
ここからは影を付けていきます。
生駒は影を付けたがります。
こんな感じです。
描いた輪郭のキワキワにチョンチョンチョンチョン書いていきます。
近くで見るとこんな感じです。
離れてみると影に見えてきます。
難しいことはしてないです。
ふにゃふにゃの線と点々だけです。
「影が難しいんだよ~」という方のために
生駒流の影を考えるときのヒントを勝手に落書き解説です。
まず、光がどっちからあたっているか決めます。
左からだったらその反対の右側に影。
勘のいい方はもうお気付きですね。
そうです、右から光を当てるときは反対側の左に影を描きます。
生駒のタッチだとちょいシュールになっちゃいますが、陰影の仕組みはこんな感じです。
なんだか立体的になったように見えますよね。
没頭して中間報告に間が空いてしまいました。
時間を忘れて取り組めるのも絵の魅力の一つだと思います。
泡や水面のキラキラも描いていきます。
ここまでで、11分?ぐらいでしょうか(もう時計がわからなくなってきています。笑)
泡とか水の中は「そういえばザブンてなった時ヒレの先とかに引っ掛かってるなあ」とか想像しながら描く感じです。
別に合ってなくていいんです。
あとは、気が済むまで付け足していきます。
気が済むまでっていうのが自分の中で大事な基準です。
「やらされて」でなく「やらなきゃいけなくて」でもなく…
そうして気が済んだのがこちらです。
23分程度でした!早いのか遅いのかわかりません。(笑)
最初にイメージしたのは、この前描いたクジラがジャンプしていたので、その後ザブーンと潜るときの様子でした。
音が聞こえてくるように描きたいです。
気になるところはもちろんあるんですが、この時のベストなので良しとします。
今回は1色だけでしたが、ここに色を付けるとなると、もっと時間がかかります。
濃淡だけでもいろいろな色あって、そこに色が加わると…
夕焼けをみる人の横顔は赤い頬になったりしますよね。絵でも同じような感じです。
いろんな色があることに気が付くと驚きや気付きがあります。
「生物学的にそんなところにヒレなんかないよ!」「ここの影はもっと濃いはずだよ」とかは絵を描くときには考えなくていいと思います。(生業としている方は別かもしれませんが)
ピッタリ同じものを表現することも大切ですが、実物にはないアンバランスさが絵の魅力の一つだと思います。
歪んでいるほど面白く、魅力的に感じてしまいます。
上手に描くことよりも、絵を描くという表現の面白さを味わうことの方がとても大切です。
それに上手な人も初めは上手でなかったのですからね。
どのようなことでも、目が肥えてくるとそんなふうに批判的な思考に陥りがちです。
好きでやっていることを潰していい権利は誰にもありません。
落書きや何気ない絵から誰かの作品に至るまで、批判的に見ないでその表現の違いを面白がるようなスタンスを意識していきたいですね。
そうして絵に没頭して画家になるもよし、趣味で描くもよし、別のものに興味を持つも良しです。
短絡的に「受け入れない」という選択をとってしまうと魅力を知らないままになってしまう場面が多いように思います。
様々なことの魅力を知ろうとすることができるのかが分かれ道かもしれませんね。
日ごろから何気ないことの中にある面白さや魅力に目を向けていきたいです。
今回のブログはここまでです。
いつもご覧くださってありがとうございます。
楽しんでいただけるような内容をどんどん考えていきますので、次回もお楽しみにしていてくださいね。
それではまた次回にお会いしましょう!
今回の時間経過です。参考までに…